鼻中隔延長修正:延長部減量術で効果が得られなったため全摘+鼻尖部真皮脂肪移植術を行ったケース

5年前、鼻先がツンとしたアップノーズの鼻を希望し、肋軟骨で鼻中隔延長術を受けました。

4年後、鼻尖を低くするために別のクリニックで延長部減量術を受けたのですが、期待通りの高さが得られず、また鼻尖の皮膚が薄くなったので、同クリニックから紹介状を受け取り、当院を受診されました。

延長部減量術では低くなった印象はなく、延長部移植軟骨全摘術を希望されました。また鼻尖の皮膚は菲薄化しており、鼻先を触ると、軟骨が触れることが気になっており、真皮脂肪移植術も同時に行うことになりました。

患者様は延長軟骨全摘でさらに鼻穴が正面から見えるようになることに強い不安がありました。

そのため可能な限り、下外側鼻軟骨が後退しないように形成を行いました。

左:術前  右:術後8ヶ月

治療前と8ヶ月後の顔の変化を示す写真

↓術前 正面

女性の正面顔、おでこがはっきりと見え、肌が滑らかで健康的な印象を与えている

↓術後8ヶ月

正面を向いている女性の顔写真、肌は滑らかで、自然な表情を持つ。

下外側鼻軟骨形成で鼻孔縁は下がりました。一方、鼻尖が低くなることで鼻翼幅は広くなりました

↓術前 左斜位

顔の右側を向いている女性のクローズアップ。健康的な肌艶があり、自然な表情をしている。

↓術後8ヶ月

女性の顔の側面、滑らかな肌と自然な表情が特徴

真皮脂肪が生着し、鼻尖形態はまるくなりました

↓術前 右斜位

若い女性の顔の横顔。肌は滑らかで光沢があり、自然な表情をしています。

↓術後8ヶ月

顔の横顔を示す若い女性の画像

鼻尖の尖りは消失しました

↓術前 側面

女性の横顔画像。肌の質感が滑らかで、自然な表情をしています。バックグラウンドは無地の青色。

↓術後8ヶ月

女性の横顔の写真。肌の状態が良好で、髪は後ろに束ねられている。背景は薄い紫色。

鼻尖は低くなりました

↓術前 軸位

顔の上部に近い、鼻のクローズアップ画像

↓術後8ヶ月

人物の鼻のクローズアップです。鼻孔や顔の一部が見えています。

スリット状の鼻孔形態が改善しました

鼻尖の自由度の改善は、左右の動きは延長術前の50%程度の可動域で(この数値は患者様の感覚を表現しています)、上下の動きは、全摘を行ったのですが、固定されたままでした。

上下の動きがないのは、鼻孔縁を下げるために下外側鼻軟骨形成を行ったためでした。

ー手術料金ー

・鼻中隔延長修正術および鼻尖部真皮脂肪移植術

 1,320,000円(税込)

・このケースにおけるモニター料金 1,056,000円(税込)

  (麻酔・薬剤料金含みます)

別途術前検査料、診察料を要します

*上記料金は2024年5月時点の正規料金です

*モニター割引があります

美容手術のリスクに関する情報が記載されたリスト。出血、血腫、感染、術後の腫れ、左右差、傷あと、疲労について言及。

銀座すみれの花クリニック
院長 横山才也
日本形成外科学会認定形成外科専門医
日本美容外科学会JSAPS認定美容外科専門医
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鼻中隔延長術における過剰な肋軟骨移植について

術中の画像があります。苦手な方はご注意ください。鼻と移植片の位置関係を示すために鼻の上に全摘した移植片を配置しています。

2018年頃から海外で広がっていた過剰な軟骨移植が今は日本の一部のクリニックでも行われています。

顔に複数の細長い器具が配置されている画像

私はいろいろなクリニックの修正手術を経験してきていますが、これほどまでに大量の軟骨を詰め込まなければならないか、いつも疑問を感じています。もっと少なくても十分美しい鼻中隔延長をつくるクリニックはあります。

ここまで多量の肋軟骨を移植する方法については一度立ち止まって考えなければならないのではないか

と私は考えています。なぜなら、ここまでつくり込まなくても少ない移植片で25mm未満の長さで十分に美しい変化を出しているクリニックは沢山あるからです。

多くのケースで

「こんなに詰め込まれているとは知らなかった」

「ずっと痛かった、こんなに入っているとは・・」

「全摘したらこんなリスクが高くなるとは・・」

とみなさん強いショックを受けられます。全摘すれば、これだけ入っていると当然元の鼻の形のダメージは大きく悪化しています。

執刀医は全ての鼻の手術に修正リスクがあることは当然理解していると思いますが、知っていてここまで詰め込んでいるのであれば執刀医の自己満足ではないかとさえ思えてきます。自分の家族にこれができるでしょうか。

ここまで入れて、さらに猫手術、貴族手術と、たいてい詰め込み方が尋常ではありません。一体どれだけの軟骨を採取して手術を行なっているのか、鼻の手術で使用する軟骨は無尽蔵に人間の身体にあるわけではありません。使えるだけ使えば、修正の手段が狭まります。

鼻の修正手術を多く手がける医師として、はっきり言います

この方法の鼻中隔延長術は廃れた方が良い、もっと少ない材料で効果をあげる方法を考案すべきです。

そして、患者さんたちも、SNSで派手な症例に踊らされるのではなく、変化量の多さと、あなたの鼻が抱える負担と、修正リスクは全て確実に比例することを理解してください。

全摘出後の変形リスクについての説明図。鼻中隔延長や複合手術に関するリスクを示すグラフが含まれる。

軟骨を沢山用意してきれいな鼻を作って良いと患者さんに言われれば、美容外科医ならほとんどの医師が工作のように派手な鼻を作ることができます。でも、なぜ多くの美容外科医がそれをしないのか、そこを考えてください。

長年美容外科を見ていると、確かに海外で新しい技術が広がることはありますが、海外でやっているから最先端、海外でやっているから正しい、ということは必ずしもありません。海外の方法をやみくもに崇拝するのではなく、それを一つの方法として冷静に受け止め、さらにどうすれば患者さんに最小限の負担で最大限の結果を出せる手術になるのかを考えていく必要があります。

執筆:

銀座すみれの花クリニック

院長横山才也

日本形成外科学会認定形成外科専門医

日本美容外科学会JSAPS認定美容外科専門医

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