2021年5月の記事です
1年前に海外で、
寄贈軟骨で鼻中隔延長術を受け、
以下の点で来院されました。
患者様のご希望
・寄贈軟骨を完全に摘出したい
・鼻先が予想外に高くなり、皮膚が薄くなった
・笑うとき、鼻柱基部が固定されており、
違和感がある
・鼻柱が太くなった
・鼻尖鼻柱が左に傾いた
診断
患者様は
詳細の手術内容について
知らされていなかったため、
修正術を行う前に
鼻中隔MRI検査を行いました。
MRI画像より以下が判明しました。
・鼻中隔軟骨後方が採取され、
この軟骨と寄贈軟骨による
鼻中隔延長術であったと考えられた
・鼻柱側鼻中隔軟骨部から
左右内側脚の間(鼻柱内)に
耳の軟骨が移植されており、
鼻柱が太くなっており、
笑いにくい原因になっていた
・元々鼻中隔弯曲があった上、
鼻中隔軟骨が採取されることで
鼻尖鼻柱が傾いたと推察された
手術内容
①:鼻尖皮膚が薄くなっており、
1回目の手術はオープン・アプローチで
鼻尖部皮下剥離術を行った
②:①の手術から1週間後に
・寄贈軟骨全摘
・鼻柱部を太くし、笑いにくくしていた
耳軟骨のストラットを摘出
・新たに採取した耳珠軟骨で
延長移植軟骨である鼻中隔軟骨を補強固定した上、
鼻尖を低くするため延長軟骨を減量
・下外側鼻軟骨の正中縫合時、可能な範囲で
鼻尖鼻柱の左側への偏位を修正
*肋軟骨による再鼻中隔延長術でないため
鼻尖鼻柱に偏位を解消できません
・鼻尖~鼻尖頭側に細片耳軟骨移植術
・鼻尖部に真皮脂肪移植術
1回目鼻尖部皮膚剥離術と経過
↓鼻尖部皮下剥離術(遷延術) 直前

↓遷延術3日後
鼻尖皮膚が非常に薄かったため
術後1日目は暗紫色でしたが、
術後3日目には皮膚血行が改善しました
浮腫による腫れは認めました

↓寄贈軟骨摘出含めた修正再建術直前
鼻尖の皮膚血行障害がなかったので、
予定通り修正術を行うことになりました

2回目手術後の経過
↓修正再建術2日後
真皮脂肪移植を行ったため
腫れは顕著で、鼻尖皮膚への
負担が大きいにも関わらず
皮膚血行障害はありませんでした
(ドレナージチューブは
モザイクで画像処理を行ってます)

皮下剥離術を行わなかった場合、
伸展され、薄くなった皮膚では
血行障害を発症していた
可能性はありました
↓修正再建術1週間後 抜糸直後
浮腫は改善傾向にありますが、
メイクでは隠せない腫れでした

↓修正再建術1か月後
2回の連続手術であり、
鼻尖皮膚の浮腫は
修正再建術の3週間後に
改善しました
ただし真皮脂肪移植片のむくみは
残ってました

↓修正再建術3か月後
移植した真皮脂肪のむくみは
改善しました
鼻尖を触ると真皮脂肪が
生着したことがわかりました

真皮脂肪移植の生着についての評価は
少なくとも術後6ヵ月は必要かと
考えてます。
経過と比較
2回目の修正再建術から3か月です。
↓術前 正面

↓術後3か月

↓術前 斜め前から

↓術後3か月

↓術前 横から

↓術後3か月

↓術前 下から

↓術後3か月

真皮脂肪は生着しており、
鼻尖の皮膚の薄さは改善しました。
また術前に認めた
鼻柱基部の違和感は消失し、
笑ったときのツッパリ感はなくなりました。
一方、鼻尖の高さ、鼻柱の幅も自然になりました。
修正術前のMRI検査では
鼻中隔は大きく偏位しており、
この程度の鼻柱偏位は
受け入れて頂くことになります。
手術料金
1回目 鼻尖部遷延術(皮下剥離術) 330,000円(税込)
2回目 修正再建術 鼻中隔部修正(寄贈軟骨摘出、補強術、減量術) 550,000円(税込)
耳珠軟骨移植術 275,000円(税込)
鼻尖部修正(下外側鼻軟骨修正) 330,000円(税込)
鼻尖部真皮脂肪移植術 330,000円(税込)
*別途術前検査料、診察料、麻酔・薬剤料金がかかります。
*2021年の料金です
*モニター割引があります

銀座すみれの花クリニック
院長 横山才也
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医
